空亡（天冲殺）は本当に「何もしてはいけない」のか？

空亡に「人生を止められた」と感じていませんか？

空亡（天冲殺）という言葉――。ここ数年、メディアやSNS投稿などで、何気なく耳にし目にした…という方がぐっと増えてきました。

「今年は空亡だから転職も結婚もしない方が良いみたい」
「今までもないくらいトラブル続き…これも天冲殺のせいかな？」
鑑定の現場でも、老若男女・職業問わず、こうしたご相談が絶えません。

その中で特に印象的なのは、本当に“自分の人生や決断に自信が持てなくなっている”方が増えたことです。
「せっかく新しいことを始めたのに、全部空亡のせいで流れてしまいそう」
「友達から“何も動いちゃダメ”って言われて…すごく不安になりました」。

実際に挙げられる悩みの多くは“空亡だから私は悪い流れに乗ってしまったのかも…”という『思い込み』の呪縛です。

私は四柱推命の占い現場で、年齢も性別もさまざまな多くの方の命式を読み解いてきました。

そのなかで、強く感じるのは「空亡とは、ただ“悪い時期”と捉えてしまうには本当にもったいない」、むしろ「人生の節目や、希望を再発見する絶好のチャンス」なのです。

この記事では、空亡や天冲殺に関して近年メディアやネットが植え付けた誤解・不安をひとつずつ紐解き、実際の鑑定相談でのリアルな声、歴史的背景、そして専門家目線で語る“人生を豊かにする四柱推命的ヒント”をたっぷり盛り込んでお伝えします。

どうか最後まで、あなたの「未来を真に前向きにするヒント」を受け取ってください。

空亡・天冲殺とは？本当に「悪い時期」なのか？

まず、空亡・天冲殺とは何なのでしょうか？

四柱推命は、東洋思想の中でも特に体系化が深く、数千年にわたり庶民はもちろん皇帝の政や健康の指針にも使われてきた“人生の設計図”とも呼べる命（めい）術です。

命術とは、生年月日をもとに個人や運気を読み解く占いのことを指します。

四柱推命では生年月日と誕生時間から割り出される「命式（めいしき）」と、それに「干支（十干十二支）」という周期的な自然リズムを重ね合わせて人生の大きな流れ（運気や転機）を読み解きます。

空亡・天冲殺は、この干支リズムの輪の中で、誰にでも“12年に２年（または、１年のうちに２ヶ月）必ず巡ってくるものです。

通常であれば十干（10種類）と十二支（12種類）がペアを組むことで成立する「干支」。

十干は空（直感）を守り、十二支は地（行動）を守る、というイメージです。

けれど、お互いの数が合ってないないことから、ペアを組めない十二支が２種類生まれてしまうことから、このペアのいない十二支の２年間を「空亡」「天冲殺」という言葉で呼ぶのです。

命式から導き出される（例えば「子丑空亡」「寅卯空亡」など）それぞれの“空亡支”に当たる年・月が、あなたにとっての「天が味方しづらい・土台を揺り動かされる・計画をリセットしたほうがいい時期」とされるのです。

歴史の中での「空亡」の使われ方

古来中国の法院や朝廷、武将たちも、重要な契約や遠征・新事業開始など「決断」を前に“天の機嫌”“気の流れ”を参考にしてきました。

とくに空亡・天冲殺は「現状の延長で大きく仕掛けても、想定外のズレ・誤算や反発が生じやすい。むしろ冷静に自省する期間として使うのが良い」という知恵＝“暦の安全装置”の役割が大きかったのです。

大事なのは“悪いから全てやめろ、ではない。”
あえて一時停止や「今までの自分を再点検しよう」という【リセット・アップデート】こそが、ご利益なのです。

空亡は凶運という“誤解”がなぜ蔓延したのか

時移り現代、マスコミやSNSで「空亡＝大凶の2年」的な煽りや体験談があふれ、“やってはいけない・動いてはいけない”という極端な意見が広まっています。

ですが本来、空亡のエネルギー自体は「停止を強いる」ものではなく、“普段通りのやり方が効きづらいので普段以上に工夫や主体性が問われる”というもの。

日本人は真面目で輪を乱してはいけない、という概念が染み込んだ民族性があるからこそ、社会の共通認識かのように扱われたものに従う習性が強いように思います。
そのため「不安→何もせずやり過ごすしかない→挑戦しなくなる→好機や自己肯定感を見失う」といった誤解ループに陥ってしまったのではないでしょうか。

けれど、前述のように停止を強いている期間のわけではなく、四柱推命のプロの間でも「制限≠禁止。むしろ“自分軸”を取り戻す最高の時期」と呼ばれる理由はここにあります。

鑑定現場でのリアル～「空亡」の誤解に悩む人たちと、その後

例えば、30代女性Aさん。「仕事に張り合いが出て正直新しいプロジェクトに挑戦したい。でも『空亡でうまくいかないよ』と言われ、自信をなくして何も動けません」と涙ぐんで話してくれました。

私は命式を拝見したうえで「この時期は無理して大勝負しなくていいです。でも自分をみつめたり基礎の見直しや小さなワクワクを大事に。大きな種まきの前段階ですよ」と伝えました。

彼女は空亡期間中、仕事の基礎力を徹底的に磨き直し、空亡明けに大抜擢。

自分らしくリーダー職に就きました。

「あの時、『ダメな時期』と決めつけていたら今の自分はなかった」と感謝してくださっています。

空亡は動くな、は本当に正しいか？

多くのメディア記事や占い紹介が「動く＝バッドニュース」という脅しに傾きがちです。

しかし本来の東洋命術は「人生に活路を見出し、人間として成熟するために知恵を活かすツール」です。

また、命式においては空亡されることでそれまで抑えられていた吉星が燦然と輝き出すというケースも存在しています。

あなたにとって空亡がどういった作用になるのかは、あなたの持つ星たちも大きな影響を与えているのです。

また、この変化の時代において、２年も何もしてはいけないというのは大きなストレスがかかるものです。

新しいことを始めてもうまくいかない、というその思想を繰り返し持つことこそがそういった現実を呼び込む真の正体です。

普段から使う言葉や、自分の頭の中で繰り返し持つ思考から見直すことをこの時期にはしっかりして見ることが大切なことでしょう。

ただ空亡だからと「行動禁止」より、「本来の自分を取り戻す“正直タイム”」の側面を大事にしてみませんか？

空亡期に起きやすい５つのこと

①体調・気分がブレやすい

定番は「風邪をひきやすい」「絶対大丈夫だった健康習慣が崩れて体が重い」など。

普段自分を無理させてきた傾向がある方ほど、「休息サイン」「立ち止まりの必要」として現れます。

何もかもを「空亡だから」と思う必要はありませんが、メンタル面に影響を感じやすい方が多いのも事実です。

自分を甘やかしても良い時期、と捉えてみると動けない自分を許せるようになっていくと思いますよ。

②人間関係の入れ替わり/再編

長年の友人や職場の人と少しずつ距離が出来たり、逆に突然新しい環境や友達ができる。

不思議な偶然が起こりやすい時期でもあります。

ここで大切なことは、離れていくものには執着しない、ということです。

寂しさも感じることもあるかもしれませんが、あなたの「人生のステージ」が上がるサインだと思い、感謝を持って線を引いていきましょう。

③人生計画が揺らぐ・選択肢が増える

この時期に「ずっと追いかけていた夢に急に疑問が湧き始めた」といった自己探究の時期を迎えるケースも見られます。

この時にも「せっかく続けてきたのだから」「自己投資して学んだものなのに」という時間やお金が損になるのではないか、という思考に執着しないことが大切です。

自分の内側にあるものをしっかりと観察する「俯瞰的視点」が大切になります。

④やりたいことが「前ほど楽しくない」

これまで愛していた趣味や、モチベーションが持てなくなる…も典型パターン。

でもそれは人生の“殻”を脱ぐ助走です。

前ほど楽しくない、と思ったのなら、それもあなたの可能性を広げるチャンスです。

柔軟性を大切に、興味のあることに挑戦することで新しい扉を開けることもあるかもしれませんよ。

⑤急な出費・予想外のトラブル

予定外の支出や手違い、スケジュール変更やキャンセルなども空亡期“あるある”。

計画がうまく進まないことが「違うやり方を探すきっかけ」ともなります。

「なんで自分ばっかり…」と思うのか、「それならばどうしたら良かったのか」と思うのかでその後の人生において大きな差がつく時期でもあります。

実践！空亡期のセルフケア・ワーク・人生設計法

「休むこと」自体を自分に許可する

■人生・感情の棚卸し
ノートやスマホのメモに「これまでの10年でうれしかったこと」「うまくいかなかったこと」「今悩んでいること」「これから“本心として”やってみたいこと」をぜんぶ書き出します。思い込みも否定せず可視化するのがコツ。
一点突破型でなく気が済むまでダラダラとでもOK。自分の“変化願望”がクリアになります。

■毎日のプチ新体験
「散歩コースを変えてみる」「外で好きなお茶を飲む」「普段とは違う本・音楽に触れる」など、“新鮮なちいさい刺激”を一日一つイン。無理に張り切らなくても「何か変わった、動いた」という感覚を味わえます。

■「手放す勇気」リスト
SNSや物・頼まれごとからも、惰性・義務感だけで続けているものを書きだしてみてください。その一つでも“卒業”できれば、すっと心に空白と余裕ができるはずです。

空亡期は究極の“自分ファースト”を許す時間です。他者基準や「〇〇しなきゃ」の思考から一度離れ、好きなタイミングで何でもスタートさせるくらいの柔軟性を大切にしていきましょう。

完璧主義な方こそ、その殻を破るチャンスかもしれません！

空亡なのに動かざるを得ない場合には

人生には空亡だからといって止まれない場面もあります。

たとえば

そんな時は…「相談し、緩急をつける」「決断は即決を避ける」を徹底していきましょう。

実際に
「空亡と知っていても退職時期が重なった」
「引越しや新規事業立ち上げが避けられなかった」
という方々の体験では
「慎重に行動することを心がけることによって、情報収集や周囲のアドバイスを頼ることでむしろ自分が思うよりも良い結果に転じた」
「素直に相談することで、周囲の人との仲が深まった」
などの良い結果が得られている方もいらっしゃいます。

「無理に動きを止めず、決断だけを即断即決で済まさない」というだけで、人生の転機が怖いものから“納得の変化”へと変わるのです。

Q&Aで深掘り！「空亡」対応策

Q1：空亡期をどう過ごせばよいのかわからず焦ります…
→A1：まず、“頑張らない期間”“動けなくて当たり前期間”を自分にOK出してください。
「何もしない自分」「迷い続ける自分」でも全然大丈夫。心も体も必ず立ち上がります。

Q2：空亡なのに新しい挑戦がしたくなった時、不安で踏み切れません…
→A2：小さく動く体験から始めてみて。大規模な決断（融資・結婚）は一呼吸置く。
小さな一歩（習い事・新しい人との交流など）ならむしろ吉。
“ちいさい変化”から大きな飛躍が生まれます。

Q3：周囲の人が“今は動くな”と煽ってくるのですが…
→A3：“他人との比較”や“外からの圧”からいったん距離を取りましょう。
「自分で決めた自分のタイミング」を一番信じる。それが空亡の真髄です。

「希望」を取り戻す空亡の正体と、明日へのエール

空亡・天冲殺は「あなたを一時的に停滞させ、焦らせるために訪れるもの」ではありません。

運の流れがひと呼吸休み、「今一度あなたの本心や可能性を見直すことができる特別なギフトの時間」です。

人生に空亡がなければ、人はずっと同じことを惰性で繰り返し、気付けば本当の自分も、希望や夢も遠ざかっていってしまうかもしれません。

しかし「空亡期は未来への助走」「違和感は新しい幸せへの入口」と捉えられた瞬間、目の前の霧も、これからの不安も確実に違って見えてきます。

希望を信じ、今しか出会えない“未来の自分”への準備期間。

どんなに迷いの中にあったとしても、「必ず明けた後、人生が軽やかに・愉快に動き始める」――それが、現場から私が確信を持ってお伝えできることです。

まとめと【限定プレゼント】のご案内

ここまで読んでくださり本当にありがとうございます。

あなたにとって空亡・天冲殺が「制限」ではなく、“自分を取り戻す希望の時間”となったら本望です。

もし「この空亡を、自分のための転機にしたい」と感じたり、

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あなたの空亡が、未来への希望に変わる時期となりますよう心から応援しています。

いとうゆみ

鑑定士

古来からの智慧を味方につけていくことで、心が安定する日々を送っています。 家族に対しての対応も変わったことで、笑顔と話題の絶えない明るい家庭を築くことができました。 また、その知恵を使い、たくさんの方を鑑定させていただくことで、心が軽くなった、明るい気持ちになれたと喜んでいただいております。 同じように「ありがとう」と言ってもらえることを仕事にしながら、マインドも金銭的にも安定していける女性を一人でも輩出したい、売れる鑑定士を増やしたいと思い、この活動をしています。 動物大好きなので、アニマルコミュニケーターとしての活動もしています。