四柱推命「火」の特徴!夏に強まる五行と活かし方を解説

今年の夏も暑いですね。
2025年は梅雨明けも例年よりも早く、暑い時期が長くなると予想されていますね。
我が家はわんこがいるため、暑い時期は早朝より散歩へ行かねばならぬので、必然的に早起きになる季節です。
そんな夏の季節、四柱推命で使う【五行説】で見ると「火」というエネルギーが強くなる季節にあたります。
五行説には、それぞれ担当する季節や時間帯などが存在しているのです。
季節に強まるエネルギーを元々持って生まれている人はどんな状態になるのか、持っていない人にとってはどうなるのか。
五行や感情や思想にも影響を与えています。
夏が大好きな人、夏が苦手な人、そのヒントはこの五行に答えが隠れているかもしれません。
五行説とは、「火」のエネルギーとはどういったものなのでしょうか。
1つずつ解説していきましょう。
四柱推命とは?自分の誕生日に隠された人生の設計図

四柱推命は、東洋の命術(めいじゅつ)のひとつです。
命術とは、生年月日をもとに占うもので一生変わらない占い結果を生み出すものを指します。
四柱推命においては、生まれた年・月・日・時の「四つの柱(四柱)」から導き出される命式(めいしき)を元に、その人の性格・体質・人生の流れなどを読み解いていくことができる占術です。
この命式を読み解く上で重要な役割を果たしているのが、【五行説】と呼ばれるエネルギーのバランスです。
五行は読んで字の如く、5つのエレメントに分けていく、という思想で、自然界のあらゆるものを構成する基本要素とされ、それぞれ以下のような性質を持ちます。
五行 | 意味・象徴 | 季節 |
---|---|---|
木 | 成長・発展・拡大 | 春 |
火 | 情熱・表現・伝達 | 夏 |
土 | 安定・調和・包容力 | 土用(季節の変わり目) |
金 | 意志・分析・突破力 | 秋 |
水 | 柔軟・知恵・深さ | 冬 |
このように、五行にはそれぞれのエレメントによって特徴が異なりますので、自分がどの五行を持っているのか、どの五行を持っていないのかをみることで、個性や体質などを推はかっていけるものなのです。
五行は季節にも存在しています。
季節に流れる五行は各個人の持つエネルギーと重なり合うことで、影響を与えていきます。
元々自分が持っている五行と季節に流れる五行が重なることで、その五行の力が強まり、自分が持っていない五行が季節の五行で補ってくれることで整う、というケースもあるのです。
ではここで、「夏」に流れるエネルギー【火】について詳しく解説していきますね。
「火」の五行とは?その特徴とキーワード

五行で見る火の性質を一言でいえば、「発信力と情熱の象徴」。
「火」が司る色は【赤】。
赤は血の色でもあり、血気盛ん、という言葉にも使われているように、「火」のエネルギーのイメージはエネルギッシュさを表します。
そして、目立つ色でもありますから、その存在も人を惹きつけるものがあり、カリスマ的な存在感を発揮すると言われているのも「火」の特徴の1つです。
その象徴は「太陽」や「炎」で表されることも多いのです。
また、夏を司る「火」は開放的な季節でもあることから、自分の思いを外へ解放することを得意とします。
そのため【表現力】に特化している五行に当たります。
🔥 火のエネルギーが表すもの
- 情熱、明るさ、表現力
- エンターテインメント、人気、華やかさ
- 心臓、血液、目(中医学での関連)
- 喜び、笑い、好奇心
「火」のエネルギーが豊富な人・自分の持って生まれたもので「火」がメインのエネルギーとなる人は、人前に出ることが得意で、注目を集めると力を発揮するタイプが多いです。アイディアが豊富で、何かを伝えたり演出したりすることが好き、という人も多いです。
また、自分から進んでそういった役割をしなくとも、周囲の人から「あなたにお願いしたい」と言われることでそういった役割をする、そんなケースも多いでしょう。
しかしその反面、頭に血がのぼる、という言葉にもあるように感情の起伏が激しかったり、せっかちな一面が出やすかったりすることも。
火のエネルギーが偏ることで、喜びすぎて浮き足立ってそわそわしてしまったり、逆に喜びを感じられなくなったり、好奇心を失う、といったケースも見られます。
夏と火の関係性“火”が強まる季節をどう活かすか

五行では季節ともリンクがあり、火の季節は「夏」であるとご説明しました。
つまり、夏は火のエネルギーが自然界でも最も高まる時期なのです。
その自然界に流れるエネルギーは、そこで暮らす私たちにとって大きな影響を与えています。
人は持って生まれた五行のバランスというものがあります。
そのバランスが自然界のエネルギーと重なった時、どういった影響を受けるのかについてご説明していきますね。
【火が多い人にとっての夏】
もともと火のエネルギーを多く持っている人は、夏になるとますますエネルギーが高まり、活発に行動できる反面、感情が先走ってしまうこともあります。
夏は「陽」の気が最も強くなる季節でもあります。
「陽」の気が司るものは、行動・軽さ・剛・天、などになります。
そのため、元々自分の特性に「火」が多い人は、こういった要素がより強く出てしまったり、もしくは、その要素が逆行してしまうケースもあります。
具体例を挙げると
- やる気が空回りする
- 周囲との温度差が生まれる
- 熱中しすぎて疲れやすくなる
- 自分中心で進めなければ気が済まない
- 気持ちのコントロールがしにくくなる
といったものになります。
これは、夏になるとどんな人にでも起こりやすくはなりますが、持って生まれたものに「火」が多い人はこの影響が強く出やすい、と考えてもらえれば良いでしょう。
【火が少ない人にとっての夏】
逆に、命式に火がほとんどない人は、夏の暑さや周囲のテンションについていけず、なんとなく不調を感じることが多くなります。
または、普段積極性に欠ける人はそのエネルギーが入ってくることで、普段より行動を取れるようになる、ということもあるでしょう。
具体的に挙げると
- 夏バテしやすい
- 意欲が湧かない
- 周囲の勢いに気後れする
- 自分の意見が言えるようになる
- 積極性が出る
どういった形で現れるのかは、持って生まれた五行のバランスとその年やその日のエネルギーの影響も鑑みていく場合があります。
火のエネルギーは「光」と「熱」。
多すぎても少なすぎてもバランスが崩れてしまうため、自分の命式における火の量や質を知ることが、夏を快適に過ごす鍵になるのです。
まずは、自分の持って生まれたもののバランスを知る必要があります。
自分の持って生まれたものを知りたい、という人は【五行講座】にてあなたの五行バランスをお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね。
「火」が強すぎる場合の対処法

命式に火が多すぎる方は、夏にエネルギー過剰になりやすく、怒りや焦り、不安定な感情の波に飲み込まれやすくなるなどの影響を受けやすくなるとお伝えしました。
五行の面白いところは、それで終わりにならないところです。
行きすぎているもの、足りてない五行などは、他の五行を取り入れたりすることでエネルギーの調整をしていくことが可能なのです。
五行のバランスが整っていない場合の対処法についてもご紹介しますね。
🔧 バランスを取るためのポイント
【イライラしてしまう、感情のコントロールができない場合】
- 水を意識的に取り入れる
青・黒系の服や小物、涼やかなインテリア、アロマ、音楽など。 - 休息を“予定として組み込む”
火が強い人は休むことを忘れがち。予定に「何もしない時間」を入れましょう。 - 大地に立つ
行きすぎた「火」のエネルギーは「土」の五行に抜いてもらうのも効果的です。
大地に裸足で立つだけでもエネルギー調整が可能です。
【行動を起こしていきたいエネルギーが湧いた場合】
- 表現の方向を“創作”や“文章”に向ける
火の爆発的エネルギーは、文章・演劇・歌などで昇華させると健全に回ります。 - 自分を喜ばせる
「火」のエネルギー感情は「喜び」。自分を笑顔にさせる時間を作りましょう。
「火」が少ない人が夏に取り入れたいこと
火が少ない人は、自己表現が苦手、発信が億劫、消極的になりやすい傾向があります。
夏は自然界の火の助けを借りて、少しずつ「内なる火」を育てるチャンスでもあります。
具体的に、「火」のエネルギーを補充する方法をお伝えしますね。
火を育てるための暮らしの工夫
- 赤やオレンジのアイテムを意識して使う
- 笑顔の多い人、明るい場に身を置く
- カラオケ・読み聞かせ・簡単なスピーチ練習
- ブログやSNSで気軽に発信してみる
- 南側の部屋で過ごす
- キャンドル瞑想をする
実例紹介“火”を取り戻した40代女性のケース

40代のAさんは、長年「目立ちたくなんてない」と思っていたようでしたが、なんだか毎日がうまくいかないというモヤモヤした気持ちを抱えていた、と四柱推命を学びに私の元へいらっしゃいました。
しかし、命式を見てみると「火」の星をメインに持っており、本来は表現力・直感力にに長けたタイプだと判明したのです。
そのことを彼女にお伝えすると、そういえば、目立たないように過ごしていたつもりもで、気がつくと学級や部活の取りまとめ役をやることになっていたり、子育て中にも役員のお話がよく回ってきていた、とおっしゃっていました。
そこに気がつけたことで、自分が目立ちたくない、と思っていたのは人の注目を浴びることが怖かったのではなく、注目を浴びることで気を使うことで疲弊していたから、と分かり、疲れやすいならSNSの発信でアカウントを刷新。
自分だけの空間で、知人からの目を気にせずにまずは思ったことを発信する、ということを重ねていったところ、発信に慣れていき、人の目を気にすることも少なくなり、表現力と直感力も長けていきました。
火は、彼女のように眠っていても、再び燃やすことができるエネルギーです。
自分のバランスを知り、本来の自分を取り戻す時間を持つことはその後の人生での楽しさを広げていくことにつながりますよ。
四柱推命の“火”を知ることで得られるもの

火のエネルギーは、「生きる力」や「伝える力」に直結しています。
自分の中にある火の質やバランスを知ることで、以下のような気づきが得られるでしょう。
- 本来の自分の強み・魅力
- 情熱の注ぎどころ
- 自分にとって無理のない自己表現のスタイル
- 心の波をコントロールするヒント
夏は、自然界の火が最も強まる季節。
だからこそ、自分の中の「火」を見直すのにぴったりなタイミングです。
- 火が強すぎるなら、どうやって落ち着かせるか?
- 火が弱ければ、どうやって育てていくか?
四柱推命の知恵を通じて、自分に合った“熱量”を見つけていくことが、人生をより豊かにする第一歩になるはずです。
まとめ
夏は「陽」の気が高まりやすい季節なので、どうしても疲れが溜まりやすくなります。
そういった時には、「陰」の気を取り入れてバランスを取るのもおすすめです。
- 北側の部屋で過ごす
- 白や紺色のものを身につける
- 自然の中で過ごす
五行を知ることは、自分自身を知るだけではなく、季節ごとの不調の場合の過ごし方の対策も自分自身で取れるようになっていきます。
まずは、五行の司るものを知ることから始めてみませんか?
五行講座は随時開催しておりますので、詳細はこちらからご確認くださいね。