人の印象は〇〇で決まる?決める要素は見た目か?
人の印象は見た目で決まる、そんなフレーズを耳にしたことがある方は多いのでしょうか。
それは、事実そうだと思います。
ですが、それ以上に大切なことがあります。
私は占術鑑定士、講師、そして、アニマルコミュニケーターとして活動をしています。
その中で多くいただく言葉に
「ゆみさんの言葉に癒されました。」
「ゆみさんの言葉は心に響きます。スッと入ります。」
といったものです。
そして、その言葉の選び方について指南してほしい、といったリクエストもいただいております。
私自身、クライアントさまや生徒さんたちにかける言葉には気をつけていますが、それはただ単に相手を不快にさせないように、と地雷を避けるかのようにする、ということではありません。
あなたは普段、言葉を使うときにどんなところに意識していますか?
今回は、私が大切にしていることを公開します。
Contents
人の印象を左右するものは見た目か?
人の第一印象というものは、【見た目】で決まるでしょう。
その見た目の印象というものは、その後の人間関係構築をする上で重要な役割を果たすとともに、大きな影響を与えるものとなるでしょう。
なのでもちろん、第一印象を大切にすることは大変重要です。
けれど、その一瞬よりもその後に続いていく人間関係の中で大切なことは、日々使う 【言葉】になります。
言葉に現れる深層心理
あなたは普段、どういった言葉を使っていらっしゃいますか?
言葉には、その人の深層心理が出ると私は考えています。
自分が話している言葉、なかなかピンとこないですよね。
では、よく使う「口癖」を考えてみましょう。
どんなものが多いですか?
私の娘は「すみません」という一言を使うことが本当に多いです。
これは彼女の自信のなさを現している言葉だと思います。
それと同時に、叱られたくない、という自己保身も働いていると私は見ています。
その人の口癖や、咄嗟に出る言葉には、その人の深層に隠れているものが顕著に現れているのです。
あなたの口癖にはどんな深層心理があるでしょうか?
一度、振り返ってみられることで「言葉」の使い方も変わってくるでしょう。
言葉を発する前に
娘の口癖にもなっている「すみません」という言葉には彼女の自信のなさが反映されていると書きました。
これは、彼女の特性上、どうしても叱られることが多かったという背景からくるものだとは思いますが、その彼女の過程を知っている人ばかりでは当然ありません。
彼女にもよく伝えるのですが、謝ることは潔いかもしれないけれど、何でもかんでも「すみません」を多用すると、その言葉をかけられた相手はどう思うでしょうか。
厳しく聞こえるかもしれませんが、謝る本人はそれでスッキリして終わるかもしれませんが、言われた側は「そんなに謝られるようなことを言っちゃたかな…」と気にして、後を引く可能性もあるのです。
なので、すみません、と謝るならそれに加えて、今後はどうしていこうと思います、ご指摘ありがとうございます、という言葉を添えるようにしたら受け取る側の気持ちも変わるものだよ、と娘には伝えるようにしてきました。
ここが大切なのです。
相手がその言葉を受けて、どう感じるのか、どう思うのか、そこまでイメージすることで出てくる言葉も変化するのです。
考えること、想像すること
現代は本当に便利なもので溢れています。
スマホなどでは簡単に検索ができるため、「答え」を簡単に手に入れることができますし、文章や絵ですらAIが瞬く間に作ってくれたりしてしまいます。
利便性が良いので、仕事の効率も上がるでしょう。
私もお世話になることももちろんあります。
ですが、簡単にアクセスできるその裏には「自分で考えない」という危険性も含んでいると思っています。
これこそが、日々使う言葉にも大きな影響を与えていると思います。
「答え」を手にすることよりも、実はその過程にある「考えること」こそが人間力を上げるために必要な要素ではないでしょうか。
例えば、今釣りをしてきたあなたの目の前に、お腹を空かしている方がいたとしましょう。
あなたはどうしますか?
釣ってきた魚を与えることで、その一瞬の空腹を紛らわせることができるでしょうが、お腹はまた必ず空いてきます。
その時に、その人はまた困窮することでしょう。
ならば、その持っている釣り竿を渡し、魚の釣り方を教えることの方が、長い目で見たときにその人のためになる行動につながるのです。
ここから分かるように「答え」を簡単に受け取ったものというのは、すぐに自分の中から忘れ去られます。
ですが、ご自身で感じ考えたことというものはあなたの中の「糧」となります。
その「糧」こそが、相手の心理や心情を汲み取ろうとする「想像力」へと変化していくのです。
言葉の引き出しと感情の引き出しは自分で作っていくものなのです。
言葉のボキャブラリーは相手への思いやり
私の元へいらっしゃったクライアントさまから
以前見て頂いた占い師の人は、通り一遍のことしか言わないので「こんなものか」とがっかりしました。
でも、ゆみさんの鑑定を受けて目から鱗でした。
こんなにも違うのですね!
というご感想をいただきました。
中には、占い師に言われた言葉に傷つき、しばらく立ち直れなかった、という方もいらっしゃいました。
こういったことはどうして発生するのでしょうか。
私は鑑定士の養成講座なども開講しておりますが、その中で感じることは、皆さんのボキャブラリーの圧倒的な少なさ、です。
例えば同じような結果がでたAさんとBさんという方がいたとしても、その人にそれをそのまま伝えるのではなく、その方が今その結果を受け止めるだけの心の余裕があるのかどうか、を我々鑑定士は見極める必要があります。
その人の心のキャパに応じてかける言葉を選ぶこと
それこそが鑑定士にとって最も必要なスキルだと思います。
結果だけを伝えるなら、それこそネットで簡単に調べて納得していただければ良いのです。
あなたにだから聞きたい、あなたの言葉を心のお守りにしたい、そう思う方にどれだけ寄り添うことができるのか。
そのことを常に念頭に置いていられれば、クライアントさんとトラブルになるようなことはないでしょうし、クライアントさんの心の残る鑑定士・占い師にもなれることでしょう。
日々の生活で考える癖をつける
例えば、家族との会話ひとつにしても
この人はなぜ今こういった言葉を発したのだろうか
と俯瞰的に考える癖をつけていかれると、自分だけの感情が膨らんでイライラすることも減るでしょう。
子供たちにもよく伝えていますが、日常的にしていないことが咄嗟に出てくるはずがないのです。
だからこそ、言葉を発する時にも「この言い方で相手はどう思うかな」と考える癖をつけるようにしましょう。
これは思いやりの気持ちを持ち寄ることにも繋がりますし、円滑な人間関係を築く上でも大切な作業になります。
考えることが減った現代人。
SNS上でも、残念に思う書き込みを多く見かけます。
みんなもしているから自分も良い、ではなく、みんながそうしていても私から変えていこう、という気持ちを持てる人にこそ、良いご縁が広がっていくと思いますよ。
愛と感謝を持って暮らす
命は、時間は有限です。
残念ながら、誰にも平等に終わりはきます。
永遠に変わらないものも、永遠に続くものもありません。
今あなたがこの記事を目にしてくださったということは、ネットにつながる便利なツールや環境の下に暮らし、日々食べるものにも困らず、そして、思うように動かせる体を持っているということですよね。
毎朝起きれることは当たり前ではありません。
私は数年前に乳がんになりました。
転移があるかもしれない、そう思った時に「時間は有限」ということが身に沁みました。
そして、その入院の寝たきりでいた間に、足を伸ばして寝れることの素晴らしさ、自分で歩いてトイレへ行き、シャワーを浴びられる幸せ、自分の手でご飯を口に運べる幸せを噛み締めて過ごしていました。
あなたの毎日は決して「当たり前」で平凡な1日ではないのです。
そして、あなたが楽しい気持ちを共有したあの人にも、イラッとしたその人にも、同じように限られた時間があり、あなたに関わっている時間=命を使ってくれている相手なのだということを忘れないようにしましょう。
この「当たり前」の日常に感謝できる人は、使う言葉も必然的に愛のあるものに変わり、人の心に届くものとなるでしょう。
1日1日を大切に過ごし、その一瞬に発する言葉も丁寧に扱えるようにしましょう。